【おすすめ!】精神科医や精神科看護師、研修医などに絶対読んでほしい参考書*

おすすめ書籍

精神科のおすすめ参考書

精神科後期研修医や精神科看護師はもちろんのこと、医学生や看護学生、初期研修医、薬剤師、新人看護師、また、その他の精神科で従事するすべての職種の方へおすすめできる参考書をひたすら紹介していきます!私がこれまで読んでおすすめできそうな本や、周囲の精神科医や看護師などから評判の良かった本などを中心に紹介。皆さんも実際に臨床現場で働く中で、「この本を読んだから良い治療に繋がった」と感じたことも少なくないはずです。医療従事者として、少しでも多くの本に触れ、多くの知識を身に着けようとする姿勢は常に持っておきたいですね♡

精神科全般

カプラン臨床精神医学テキスト第3版

・精神医学の代表的成書
・精神科医なら全員手元に持っておきたい
・わからないことがあればまずカプラン!
・疫学や診断、予後、治療など様々な範囲を網羅
・精神科専門医試験にも役立ちます

文句のない1冊が故に、患者さんや家族が稀にカプランを持ってICに臨んでくることがあります。知識をつけることは正しい行為なのですが、さすがにそのときはゾッとしてしまいます…。そんなときのためにも、カプランを読み込んで治療者として最低限の知識武装はしておきたいですね。

精神療法編

援助者必携 はじめての精神科 第3版

・精神科の基礎を学ぶにはまずこの本*
・精神科で働く者として
「患者とどう関わるべきか」を示してくれる
・初学者だけでなくベテランスタッフにもお勧め
・医者だけでなく看護師、薬剤師、PSW、OT、
 栄養士、事務員など全職種に読んで欲しい1冊

精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に

・精神分析の大家である馬場禮子先生の著書
・精神分析の基礎から臨床への応用まで網羅
・転移や解釈などについての基礎を学べる
・精神分析に興味のある者にお勧めの一冊

精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に

こちらは上記の実践編とのセットの1冊。
馬場禮子先生の本が好きな方は合わせてどうそ*

精神症候学

精神症候学

・濱田秀伯先生の渾身の1冊。まさに名著!
・精神症候学といればこれ!
・この症状はなんて表現すればいいのか…
 そんなときにはこれを読めば解決

精神・心理症状学ハンドブック第4版

・症候学の入門書に!
・精神科は用語が難しいと思われがち
 この本はシンプルな説明でわかりやすい
・精神症状を分類しながら網羅的に理解できる
・精神科レジデントや看護師ならぜひ読んでほしい

薬物療法編

モーズレイ処方ガイドライン第13版

・薬物療法における全世界のスタンダード
・エビデンスに基づく正しい薬物療法を学べる
・治療だけでなく副作用への対処にも言及あり
・今後一層広がるだろうクロザピンについても記載
・医師や薬剤師であれば必ず購入しておきたい1冊

ストール精神薬理学エセンシャルズ 神経科学的基礎と応用 第4版

・精神薬理学といえばこれ!
・イラストが豊富で受容体プロフィールなどもわかりやすい
・文字ばかりの本が苦手な人にもおすすめ
・各薬剤の作用機序や特徴が視覚的に理解できる
・精神科レジデントや新人薬剤師は購入必須の本

統合失調症薬物治療ガイドライン

・いわずと知れた国内のガイドライン
・統合失調症の薬物療法は必ずこれを見て行う
・精神科後期研修医において、
 国内、モーズレイのガイドラインは両者必須!
 研修の始まる4月までには手元に欲しい1冊

うつ病治療ガイドライン第2版

・いわずと知れた国内ガイドライン
・統合失調症ガイドラインに加え、
 こちらのガイドラインも必読!

クロザピン100のQ &A

・クロザピンを勉強するならまずこれ!
・クロザピン関連の疑問の多くはこの1冊で解決
・クロザピン使用経験の豊富な病院の先生方が執筆
・クロザピン使用の実際について学べる
・クロザピンを扱う者全てにおすすめ*

疾患別

統合失調症

統合失調症薬物治療ガイドライン

こちらは上記記載*

統合失調症

・統合失調症の膨大な専門的知識を網羅
・まさに大辞典のような1冊
・精神科医を中心に統合失調症を専門に
 扱う者であれば手元において損はない
・価格は高価であるが膨大な内容からすれば納得

統合失調症のみかた,治療のすすめかた

・youtuberでもある松崎朝樹先生の代表作
・初学者向けの統合失調症の参考書
・統合失調症の基礎を学べる
・疫学や予後などにも言及されており、
 ICを行う際にも役立つ知識がてんこ盛り
・なんといってもシンプルでわかりやすい!
・さすがは松崎先生、と思わざるを得ない1冊

うつ病/双極性感情障害

うつ病治療ガイドライン第2版

こちらは上記に記載*

うつ病の人の気持ちがわかる本

・認知行動療法で有名な大野裕先生作
・うつ病患者の気持ち、思考を学べる1冊
・治療者だけでなく、患者や家族、職場の上司
 地域の支援者などにもおすすめ
・「気合で治せ」タイプの家族,上司に読んで欲しい
 

うつヌケ

・漫画家の田中圭一先生の体験談
・うつ病を経験した田中先生の体験を
 ユーモアを交えつつ、漫画にした1冊
・うつ病患者の心情理解にも役立つ
・うつ病の過酷な回復過程も描かれています

もしも「死にたい」と言われたら 自殺リスクの評価と対応

・死にたい患者と出会った際に読んでほしい
・自殺リスクとは何か、どう評価するのか、
 といった基礎的な知識も記載あり
・死にたい患者との向き合い方を理解できる
・精神科レジデント、新人看護師には特におすすめ
・松本俊彦先生の本はどれもわかりやすい!

双極性障害のことがよくわかる本

・よくわかるシリーズの双極性感情障害編
・イラストつきでわかりやすく、
 説明も平易な言葉のためICにも使えそう
・患者さんの心情理解にも役立つ1冊
・このシリーズはどれもわかりやすい!

発達障害

子どものための精神医学

・学習院大学の滝川教授の渾身の1冊
・初学者にはやや難解なところもあるが、
 ある程度精神科経験のあるスタッフには
 「そういうことか」と響くものがあるだろう
・発達障害を学ぶうえで基礎となる発達論を
 非常にわかりやすくまとめている
・子どもの心に触れる者にはきっと役に立つ本

自閉スペクトラム症の理解と支援

・発達障害の専門家である本田秀夫先生の本
・ASD患者との向き合い方がよくわかる
・ASD患者の生活支援や就労支援などにも言及
・ASDのすべてを分かりやすく解説している
・自身のことをASDと語る本田秀夫先生だからこそ、患者目線に立ったわかりやすい説明が心に響く

解離性障害

解離の構造―私の変容とむすびの治療論

・解離性障害を深く学びたい人におすすめ
・解離といったら柴山先生!
・解離の構造、対応、治療などを深く理解できる
・精神科後期研修医など、解離患者と出会った際に
 まず一読して欲しい1冊

解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理

・柴山先生の本はこちらもおすすめ
・上記の「解離の構造」と合わせて読みたい1冊

アルコール依存症

アルコール・薬物・ギャンブルで悩む家族のための7つの対処法 ―CRAFT(クラフト)

・CRAFT=
 コミュニティ強化アプローチと家族トレーニング
・依存症患者との関わり方で悩む全ての人にお勧め
・「飲酒を繰り返す患者にうんざり」
 「どう関わればいいのかわからない」
 「支援すると心が苦しくなってしまう」
 そんな悩みにもきっと答えてくれる1冊

その他

精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本

・こちらは精神科病院でなく、
 地域や家庭などで精神患者と関わる人向けの本
・とはいえ精神医療従事者にもおすすめ
・様々な困難ケースにおいて、
 支援者がどう関わればいいのか示してくれる
・困ったときに立ち帰りたくなる1冊

精神科医Pちゃんまんってどんな人?

美人すぎる精神科医Pちゃんまん。ハイパーな精神科救急病院での後期研修を経て、精神科指定医および精神科専門医を取得。日々の臨床業務の中で学んだこと、気になる論文、おすすめ参考書籍などを紹介していきます。

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