【論文】アルツハイマー病に対する抗認知症薬の安全性,有効性の比較

認知症

抗認知症薬の有効性を示す論文

アルツハイマー型認知症に関するネットワークメタ解析

・論文:Veroniki AA, et al. BMJ Open. 2022;12:e053012.
・アルツハイマー型認知症患者2万1,138例を含む80件のRCT
 6,906例のIPDを含む12件のRCTが抽出
・治療内容は抗認知症薬(ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン、メマンチン)の単独または併用
・主要アウトカムおよび副次アウトカムは、MMSEおよび有害事象

・プラセボを含む9種類の治療法について比較
・ドネペジル単剤、ドネペジル+メマンチンは、プラセボ群と比較し、MMSEスコアの改善
・中等度~重度のADでは、ドネペジル、メマンチン、ドネペジル+メマンチンによる治療が最も有効
・軽度~中等度のADでは、ドネペジルと経皮吸収型リバスチグミンによる治療が最も有効
・ベースライン時のMMSEの差を調整すると、経口リバスチグミンとガランタミンによる治療でMMSEスコアの改善が認められたが、併存疾患を調整した場合は、経口リバスチグミンのみが有効だった
・認知機能にとって臨床的に重要な指標である1.40 MMSEポイントを超える抗認知症薬は、経口リバスチグミン、ガランタミン、メマンチンの単独療法を除くすべての治療レジメンにおいて認められた(その確実性は曖昧)

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